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    「零 -ZERO-」Download版

    【ダウンロード配信用ジャケット】
    配信期間:2018.4.7 〜 2018.5.31

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    「零 -ZERO-」High-Resolution版
    mora レコチョク

MOVIE CONTENTS

  • 「零 -ZERO-」 (LIVE at BUDOKAN 2018)
    劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』
    Collaboration Music Clip (Short ver.)

    2018年3月に開催された『WE'RE BROS . TOUR 2018』日本武道館公演での福山雅治のライブパフォーマンスと、劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』のアニメーションが融合!更に全編に渡り、映像ディレクターの東市篤憲監督による、最新の映像エフェクトが加わり、"2次元×3次元"のスペシャルコラボレーションクリップとなっております!

Interview

福山雅治が劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』に書き下ろした主題歌「零 -ZERO-」。映画の世界観に寄り添う歌詞だけでなく、ユニークでドラマティックな曲調にも注目だ。ラテンやフラメンコの要素を絶妙に取り入れたこの曲の背景には、どんな挑戦があったのか? 福山雅治本人へのインタビューを試みた。

「零 -ZERO-」インタビュー

ー劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』の主題歌をお話を受けての第一印象は?

オファーをいただいた時はとても嬉しかったんですが、正直、意外でもありました。どうして自分なのかなと。ただ、そういったオファーこそが、自分がジャンプアップするきっかけになると思っていまして。そのことによって、僕の中に無かったチャンネルでのクリエイティブが生まれる。予想を超えたオファーがクリエイティブをより良くしていくと昔から思っています。

ー曲のテーマはどういったところから生まれたんでしょうか。

まず台本を読ませていただきました。それがすごく骨太なものだったんです。今の時代に人類が直面している「正義とは?」と言う難題を描いている。そこから、「零の可能性」というテーマで曲を作っていきました。

ー歌詞はどのように書いていったんでしょう?

僕はお芝居もやらせていただいているので、台本を読む時につい役の目線で読んでしまうんです。今回は勝手ながら、作品のキーパーソンである「安室透、降谷零、バーボン」という3つの顔を持つ男「安室透」の目線で読ませていただきました。ありえないのですが、仮に僕が安室を演じるならどういう精神で安室透を演じるのか?彼の背景や存在意義やメンタリティを自分なりに解釈してみました。安室にとって正義とは何なのか?真実はひとつですが、正義とは人それぞれ違うもので、ある人にとっては正義でも、ほかの人からすれば正義ではないことは多々あります。その部分と、映画のタイトルにもある「ゼロ」に着目しました。ゼロは数学的には0=無ですが、日本語の「零 -ZERO-」は天気予報などの降水確率では0%~4%を意味します。つまりその部分、0=無と、零の持つ曖昧さとが、正義とは何か?と自問自答する部分と通ずるところがあるのでは?と思いながら描いていきました。もしかするとこのアプローチは、お芝居とソングライティングを両方やっている人間特有の手法かもしれないですね。

ー曲調についても訊かせてください。。福山さんは、昨年のシングル『聖域』以降、ジャズやラテンなど様々なジャンルを取り入れた音楽性に取り組んでいます。その理由はどんなところにあるんでしょうか。

大きく影響しているのは、以前にやらせていただいた『SONGLINE』というTV番組(『SONGSスペシャル 福山雅治 SONGLINE ~歌い継ぐ者たち~』/NHK総合)ですね。その番組で、ニューオーリンズでジャズの源流を探ったり、ブラジルを訪れてサンバがどのように誕生したかを取材させてもらって。音楽が商業化される以前の音楽と人間の関係性を学ぶ知ることができたんです。そこから、現在の音楽マーケットがどうこうではなく、もっと今の自分がエモーショナルに感じていることをリアルタイムで表現していくべきだと思ったんですよね。

ー特に新曲の「零 -ZERO-」にはラテンのテイストが特徴的ですね。

僕自身が最初にラテンミュージックを意識して自分のポップスに取り入れたのは1999年の「HEAVEN」という曲なんです。その頃にヴィム・ヴェンダース監督の『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』という映画にハマって、キューバを旅したりしていたこともあって。日本では昔から歌謡曲にラテンの要素が取り入れられることもありましたけれど、それを自分なりに消化するとどうなるのかを表現したのがこの曲だったんですね。

ー今回が初めてというわけではなかった。

今回はそこから時を経て、改めて自分の中でラテンというものがどんな風に熟成されているのかを表現しようと思ったんです。あとは、曲作りやプリプロでガットギターを使い始めたのも大きいですね。

ーガットギターはスペインの民族音楽で多用される楽器でもありますよね。そのことも大きかったのではないでしょうか。

ラテンといっても南米方面とスペイン方面があって、この曲はフラメンコ風のところもありますからね。それも大きかったです。

ーただ、単なるラテンではなく、そこにいろいろな要素が混じっている。そこが福山雅治さんのオリジナリティになっていると思います。

ありがとうございます。この楽曲の中にはラテンミュージック、フラメンコと、J-POP、さらに60年代から70年代にかけてのブリティッシュ・ロック的フレーズも散りばめられています。間奏は、キンクス的だったりディープ・パープル的な。僕らの世代でギターを始めた人だったら誰でも弾いたことがあるような古典的なロックのフレーズを組んでみました。

ーなるほど。いろんな音楽のテイストが一曲の中に凝縮されたような、かなり実験的なことをやっている。

間奏のコンセプトとしては、本当はエレキギターを弾きたいけれどガットギターしか持っていないラテンのバンドがディープ・パープルをコピーしてみたらどうなるか?みたいなことをやっていますね。

ーこれは相当にユニークな、かなり攻めたことをやっていると思います。

ありがとうございます。僕としては、自分が今感じている世界の潮流をどうやって自分なりのエッセンスにしてオーディエンスと共有していくかを考えています。あくまでも僕なりの解釈ですが。そういうアプローチが「零 -ZERO-」今の曲調になっていると思いますね。

取材・文=柴 那典